ArduinoとRaspberry Piの違いについて


ArduinoとRaspberry Piの違いについて解説します。

一般的にはだいたい同じようなことができるもの として認識している人が多いようですが、実際はArduinoとRaspberry Piは全く異なります。

簡単にいうと、Raspberry Piは既存のPCやサーバのようにマルチにタスクをこなせるコンピュータなのに対して、Airduinoはシングルタスクをこなすコンピュータです。

概要

Raspberry PiとArduinoは両方とも教材として誕生し、現在では簡単にコンピュータデバイスが学べるツールとして人気を博しています。

Raspberry Piは英国で誕生しました。発案者のEben Uptonとケンブリッジ大学のコンピュータラボのメンバーは、学生たちのコンピュータスキルの低さに愕然とし、どげんとせんといかんということで、安価にスキルを学べるツールとしてRaspberry Piの開発を始めました。プロトタイプが完成したのが2006年、販売が始まったのが2012年のことです。

一方Arduinoはイタリアで誕生しました。名前の由来は発案者のMassimo Banziと共同経営者が最初にアイデアを思いついたバーの名前だそうです。教師であったBanziが生徒の教材として開発をスタートしたのが始まりです。

このように、誕生の理由からして、教材としてArduinoとRaspberryは、特に初心者にやさしいツールですが、派生したプロジェクトは実に異なるものとなっています。

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ソフトとハード

価格(30ドル前後)とサイズ(名詞サイズ)は両者ともにほぼ同じです。

Raspberry Piはクロック回数でArduinoの40倍高速、メモリは12800倍の容量であり、Linuxをインストールして使用する独立したコンピュータです。マルチタスクをサポートしており、複数のUSBポート(Raspberry Pi2では4つ)を保有します。Wifiも使用可能です。端的にいうと、PCやMacの廉価版として位置づけられます。

一見するとRaspberry PiはArduinoより優れているように見えますが、それはあくまでもソフトウェアアプリの開発においてです。純粋なハードウェアの開発ではArduinoがより優れています。

Adafruitの創設者Limor Friedは下記のように語っています。

Arduinoはリアルタイム性とアナログ性において特にRaspbery Piより優れている。センサーやチップとして活用することができるためとても柔軟性がある。一方Raspberry Piではそこまで柔軟ではない。例えばアナログセンサーを読み取るときに、別のモジュールを装着する必要がある。

Arduinoは関連デバイスに装着するためのチュートリアルがごまんと存在している。一方Raspberry PiはLinuxベースの技術なので、こちらもたくさんの参考文献が存在しており、両者ともそれぞれの分野でベストな選択肢といえる。

ArduinoのIDEはLinuxよりもはるかに簡単です。例えば、LEDを光らせようと思ったら、Raspberry piではOSをインストールして、さらに必要なコードライブラリも入れなければいけませんが、Arduinoではたった8行のコードを書くだけです。ArduinoはOSを乗せて走らせるようには設計されていないので、接続したらすぐに動かすことができます。

Raspberryはマルチタスクが可能です。つまりバックグラウンドでプロセスを上げておけば、さまざまな処理を同時にこなすことができます。例えば、Raspberry PiをプリンタサーバとVPNサーバの両方として立ち上げておくこともできるということです。

Arduinoはプラグを接続している限り、永久に指定した動きを行い、プラグを抜けば止まるというシンプルな構造であるため、先にあげたFried氏はArduinoはより初心者に向いているしています。

Arduinoはよりシンプルで壊れにくく、初心者の教育ツールには適している。一方Raspberry PiはLinuxの知識とPythonのようなプログラミングの知識が必要となる。また、Arduinoはさまざまなデバイスと組み合わせることができ、突然プラグを抜いても壊れることはないが、Raspberry PiはPCと同様に、いきなりアンプラグをすると、ソフトウェアが壊れる可能性がある。

このようにRaspberry Piがソフトウェアアプリの開発に適しているのに対し、Arduinoがハードウェア開発のプロセスをよりシンプルにするために活用するものだということがわかります。

同時活用してみる

この二つのデバイスを同時に活用することができます。

前出のFried氏によると、この二つはそれぞれ補完的な動きをすることができるということです。

両者の同時活用はとてもすばらしい相乗効果をうみだします。Arduinoはモーターを回したり、センサーを読み込んだり、LEDを光らせたりするのにとても優れています。一方Raspberry Piはインターネットに接続したり、ビデオを再生したり、音楽をながしたり、Emailを送信したりするのに優れています。

ArduinoとRaspberry Piに関する書籍を多数出版しているSimon Monk氏が二つのデバイスを組み合わせるチュートリアルを公開しています。Raspberry Pi and Arduino

この二つの関係はいわばArduinoが手足でRaspberry Piがそれをつかさどる脳といったところです。

コミュニティー

Arduino、Raspberryともに大きなコミュニティを有しています。それは教育においてだけでなく、ビジネス活用においても活発な議論がなされています。

Raspberry Piのコミュニティ

The Raspberry Pi Foundation — FAQs
The Raspberry Pi Foundation — Project Forums
Learn Raspberry Pi with Adafruit

Arduinoのコミュニティー

Arduino’s Official Getting Started Guide
Arduino Playground
Arduino Official Forums

※当記事はhttp://readwrite.com/2014/05/07/arduino-vs-raspberry-pi-projects-diy-platformを意訳したものです。

出典:http://readwrite.com/2014/05/07/arduino-vs-raspberry-pi-projects-diy-platform

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