イギリス、ヨークシャーのとある学校長であるDaniel Aldred氏はお昼休みにラズベリーパイを使ってコンピュータクラブを実施することを決めたが、当初はどうやってプロジェクトが始まり、児童たちがどのようにコーディングに興味をもつか全くわからなかった。
ラズベリーパイは安価でかつ、クレジットカードサイズのコンピュータである。あらゆる年齢の人を対象にしたプログラム言語学習ツールとして、特に学校での利用には最適なデバイスだ。
Aldred氏:「ラズベリーパイは作曲や工作、ゲームといったとてもエキサイティングな経験をとおしてコーディングのコンセプトを学ぶことができる。こういった環境は学ぶ楽しさを与え、さらにインスピレーションを加速させることができる。私はすべての児童に平等に学ぶ機会を与えたいと願っている。そう意味でこのランチタイムは完璧なタイミングだと考えている」
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Aldred氏は最初のプロジェクトを6が月前に始めた。それからさまざまなセッションが立ち上がり、今では毎日このコンピュータクラブを実施しており、対象は7歳から13歳で一クラス20~25人だという。「この爆発的な人気によりさまざまなプロジェクトを行うことができた」とAldred氏は語る。
「当初Minecraftハッキングからはじめたが、子供たちに大人気だった。また他のグループにはカメラモジュールを導入し、これも大変な人気だった。さらに気象プロジェクトでは彼らの地質学や気象学への興味を与えることができた。ランチタイムに行ったこのクラブでは、子供たちに対して本当に多くの分野に興味をもたせることに成功した」
ラズベリーパイ財団からの寄付のおかげで、Aldred氏は家庭学習用にラズベリーパイ端末を貸し出している。これは特に、家庭でコンピュータにアクセスできない児童たちにとっと多大なメリットをもたらした。
先生たちへ
これからこのようなクラブを立ち上げたいと思っている先生へ、Aldred氏は成功への5つポイントをを紹介している。
1. 小さくはじめる:少ない生徒、基礎的なプロジェクト
2. 二人一組でプロジェクトを進める。すると児童たちは互いに助け合う。一方にコードを書かせ、一方にチェックをさせるとよい。
3. 年少者を教えるために、年長者もクラブに参加してもらい、運営の一旦を担ってもらう
4. 新しいプロジェクトについては児童たちに聞く。これによりクラブをいっそう発展させられる
5. 失敗から立ち直ったらほめる。もし児童が30分コーディングしたのに失敗したら、そこから何を学んだかを考えさせることが大切
思うこと
コンピュータってわからない人にはとことん冷たいものだと思います。チップが埋め込まれている基盤を見ただけで、自分には関係のないもの と遠ざけてしまう人がほとんど。IT業界にいる自分でもとっつきにくいと感じていたので無理はありません。
Raspberry pi や*Arduinoによって、なーんだ、自分でもコンピュータをコントロールすることができるんじゃん ということをわからせてあげることって本当に大事。
*Arduinoについて
ArduinoとRaspberry Piの違いについて
誰でもわかるところから始めることで、コンピュータに興味を持つ人の裾野をひろげる。さらにコンピュータを通じてあらゆる分野に興味を持たせる。自分が子供だったらこんな学校行きたいな と思いました。
記事元:https://www.tes.co.uk/news/school-news/breaking-news/why-lunchtime-computer-clubs-could-be-more-popular-you-think
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